「ドッカーン」と心の臓に響く最初の一発が鳴った。
「あっ、花火が始まった!」と、二階の窓からさっさと屋根に出た家人に続いて私も屋根へ。
十字架塔の隣に色とりどりの火の花が咲いては消え、消えては咲いている。ここから花火が見えるとは、知らなかった!
ヒュ〜〜と火の玉が高く上って、いったん闇に消え、次の瞬間、空を覆う大輪の花。そして「ドッカーン」と轟音。この4尺玉には胸がすく。
みんなのためにとばかりに、ドッカン、ドッカンと打ち上がる。「宵越しの銭は持たぬ」とばかりの潔さがいい。
ついでだが、聖書の話の「愚かな金持ち」(ルカ12:13ー21)に、みんのための潔さを少し煎じてあげたらどうだろう?