2023年7月30日日曜日

生きているのは素晴らしい

 今年の夏の暑さは耐え難い。蝉まで暑い暑いと言って鳴いている。毎日の天気予報で40度に近い気温が予想され、聞くだけで気持ちが凹む。

 午後、「こんなに暑いのだから、なにか口当たりがよく、涼しくなれるようなものをお見舞いにして」と、家人が寒天ゼリーを作ってくれた。これを携えていつもどおり一ヶ月に一度の問安をする。

 夜、ホームに居る別の方から電話がかかってきた。高齢のご家族は訪ねることがないという。「先生、来てください」「近いうちにお訪ねしますからね」と電話を終える。暑さで凹んでいた気持ちも膨らんだ。

 それにしても朝から夜まで鳴いている蝉は暑さ知らずだ。蝉にとって今、生きているのが素晴らしいのだ!


2023年7月23日日曜日

この夏を早起きで

 礼拝に与るためにいつもは1時間かけて歩いてこられていたFさんの葉書に「熱中症の心配があるのでこの夏は教会に行かないようにと担当医から言われて、秋まで礼拝を諦めます。」とあった。

 他にもこの暑さのために礼拝に来られない方がいる。ズームでも参加できるのだが、ネット環境のない方も以外に多い。電話や手紙、できれば問安で教会とのつながりを覚えてもらいたい。早速Fさんに手紙を書いて、家庭で礼拝ができるよう『聖書日課』を送る。

 私自身はというと、いつもどおり早朝に起きて、朝7時までにルーティーンを済ませる。この生活習慣を保つことでこの夏を乗り切りたいたいと願っている。


2023年7月16日日曜日

たとえ思うようでなくても

 日本海側では豪雨が伝えられて実際は梅雨明けとはなっていないのだが、暑さだけは真夏並だ。

 例年だと、家人はギラギラ太陽に向かって鎌を振りかざすカマキリキリオ(のはらうた)を真似て「おう!夏だぜ、暑いぜ、俺は頑張るぜ」と言いながら台所で煮炊きをしている。けれども、この夏は愛猫が弱ってきているせいか、少しも気合が入らないようだ。特に片付けが思うようでないらしい。「我が家に人が来られたら、ゴミ屋敷だと思うでしょう」としきりに嘆く。

 私は「たとえそうであっても、おおらかに、おおらかに」と言う。自虐的にならないこと、律法的にならないこと。どんな中にも主の恵みがあるのだから。

2023年7月9日日曜日

我らの国籍は天にあり

 南伊豆にある叔母の家を取り壊すことになった。

 叔母が南伊豆を離れて10年、天に召されて3年になって家はすっかり老朽化した。かつて叔母の三人の姉達や晩年の父がこの家に住んだ。この家は先祖の土地、お墓のある土地の一角に建っている。

 私の曽祖父はここで開業した。その病院と土地の絵図がパリ万博に出品されて紹介されている。しかし、祖父はキリスト教に改宗して家を捨てた。クリスチャンの両親から育てられた私の父はといえば「我らの国籍は天にあり」と土地や家には全く無頓着だった。

 叔母は先祖のお墓を大事に考えてここに家を建てた。だが、今や住む人はなく取り壊して、土地は国に権利を譲る予定だ。私たちの住むところは天にあるのだから。 

2023年7月2日日曜日

40年前の愛がわかる

 久しぶりに、2歳の孫がやって来た。

やって来るという日の朝、日頃の猫使用の我が家を2歳児使用にするため、急いで片付けと掃除をする。

 やって来た孫を食事に連れ出し、その後砂場道具を持って海岸に行った。ちょうど引き潮とあって、砂浜の感触が気持ちいいのだろう、孫は歓声を挙げて波間を走る。その姿を私は追いかけ回った。孫はすっかり遊び疲れて昼寝をしたあと帰っていった。あとには大量の洗濯物と砂場道具が残された。妻が砂場道具をきれいに洗って片付ける。「また、来年ね・・・」と。

 40年前、私たちはよく長男を連れて帰省したが、あの当時の父母の思いが今になって蘇ってきた。あの時受けた愛が今分かる。有り難いことだったと振り返る。