2020年6月28日日曜日

神の恵みは変わらずにある

 この6月、ズームによる「ルターセミナー」が開かれた。
ルターの時代はペストが流行した時代だった。ルターの『慰めと励ましの手紙』を参考に聞きつつ思った。私達はcovid-19と共存する新しい時代を歩み始めているのかもしれない。
 各教会の礼拝の取り組みを分かち合い、どの教会の牧師も「礼拝をどのようにすべきか」「オンライン礼拝は礼拝か」と、悩みながら努力し、工夫しているんだな〜と思わされた。
 セミナーの終わりに、「礼拝は形式ではないこと。礼拝を続けても、続けられなくてもそれは信仰の強さの証明ではないこと。礼拝を持っても持てなくても神の恵みは変わらずあること。コロナ禍で大事なのは『隣り人への愛』ということを教会の中心に据えることだ」と確認できた。晴れ晴れした。

2020年6月21日日曜日

腸の中のパートナー

 寄生虫を自らの体に長年住まわせてアレルギーの実験をした藤田紘一郎医師の腸内細菌の話が面白い。
 多様な生き物の腸内細菌はビタミンや脳内伝達物質を合成し、免疫力の70%を作っている私達の大切なパートナーだと言われて、なになに?と聞き耳を立てる。
 要は腸内細菌の餌となる食物繊維を食事で取ることが大切だということなのだが、先生がユニークなのは、腸内細菌という他者との共存を見直すことは自分を大切にすることだという哲学的な提題をしている点だ。
 自分の中のサナダムシでさえも、もう一人の自分として愛おしんだ先生は、現代人は自分と他者とを区別しすぎてバランスを崩していないだろうか?と問うている。

2020年6月14日日曜日

改めて宣教を考える

 コロナ共存時代となった日々、宣教は今までと同じとはいかなくなった。礼拝も問安も大きく変化した。
 しかし、変化を要求される中でネットでの説教・週報の配信、オンライン礼拝などさまざまな工夫を試みている。だが、ネットがますます主流のようになってゆく社会にあって、実はネットは万能ではない。主は一人ひとりに主の福音が伝わることを望んでおられる。
 コロナの時、私達はなんの宣教手段もないと言って恐れることはない。主は私達の創造力も想像力も持久力もさらに豊かにして、宣教に送り出してくださる。
 今日、主イエスは12弟子を着の身着のままで送り出された。改めてアナログ的な宣教を考える。

2020年6月7日日曜日

恵みを先取る祈り

 この3ヶ月、私達は主イエスの受難と死、そして復活、昇天、聖霊降臨の喜びを記念してきた。
 三位一体主日の今日、これらを通して示されている父なる神と子なるキリストと聖霊の慈しみが私達をまるごと包んでいてくださることをしみじみ味わいたい。
 「お守りくださるのですね。感謝します」とは、ご主人が10時間に及ぶ手術を受けた直後の奥様の祈り。「渋滞を取ってくださるのですね。会わせてくださるのですね。感謝します」。これも彼女の夫がICUに移される前に一目会いたいと願って、渋滞をくぐり抜けて、病院に駆けつけた時の先取りの祈り。聖霊はこんなにも大きな愛と信頼の内に私達を生かしてくださる。