2013年10月6日日曜日

柱と鴨居とで十字架が

 今日も一人の方を、病床にお尋ねする。高齢で、腰の痛みのため身動きのままならないこの方はすべてを人の手に頼っておられる。動けない、申し訳ない、痛い・・・。ただ、「お迎えが早く来てほしい」と言われる。この方を慰めることのできる人の言葉はいくら探しても見つからない。
 我が身を委ねられずに苦しむ。人にはそういう苦しみがある。部屋を見回してみると、縦の柱と横の鴨居とで十字架ができているではないか!十字架の主がおられる。そう気づけた途端、ふっと息がつけた。
 苦しむ者と共にいて下さる主に感謝して祈り、そして言う、「大丈夫、主は一番よい時をご存じです」。