2014年11月9日日曜日

ローレンの選択

 末期癌で余命半年と宣告された28歳の米国人女性が、安楽死を認める州で、夫に見守られ安らかに息を引き取ったとのニュースに、その是非はともかく、自死した友人のことを思い出し心が塞いだ。
 ところがその翌日、脳腫瘍で余命半年と診断された19歳の米国の女子学生ローレン・ヒルのことが報道された。夢だった大学のバスケットボールの試合に出場したという。
 シュートを決めた瞬間の彼女の笑顔は雲ひとつない秋晴れの空のようだ。自分のためにやっているのではない。私に生きる力を与えてくれる皆のためにやっているという彼女の言葉に深く頷く。支えあって最後まで生き抜こうとする彼女に心からエールを送る。