2018年8月19日日曜日

耳と、目と、心を澄ませたに違いない。

 迷子の2歳児が無事に見つかって本当によかった!
 3日間、警察と消防延べ380人体制の懸命の捜索で発見できなかった理稀ちゃんは、大分から駆けつけた78歳のボランティア、尾畠さんによって救助された。
 救助に至る話を知って驚いた。尾畠さんは理稀ちゃん行方不明から3日目に現場に到着するや、一人で山に入り、捜索開始から数十分で理稀ちゃんを発見した。
 彼は山辺に立ち、耳と、目と、心を澄ませたに違いない。お礼はおろか、食事も風呂も断る程の潔さぎよさの持ち主を突き動かすのは、彼の憐れみ深さだ。
 「子供というものは上に行く」という尾畠さんの経験則に、主は「ここを行け」と示されたのだろう。