先日、久しぶりに牧師館の小さな庭の整理清掃を家人と二人でした。長かった夏の間に、竹笹は伸び放題、ヤブカラシの蔓はつたい放題だ。それとは対象的に、紫陽花の大株は根っこと枯れた茎ばかりが残っていて、ツツジはというと、すっかり枯れ木となっていた。
何よりも驚いたのは7、8メートルもあるモミの木の葉のほとんどが枯れてしまっていることだった。この数年、この大木の幹の表皮は大きな鱗のように剥がれてきて弱ってきているのが目に見えていた。
思えば牧師館の周囲の環境は徐々に変わった。雑木林だったところはコンクリートで固められ、雨が降れば滝のように水が流れる。私はモミの木の根っこが地下水で洗われているのを想像して思わず肩をすぼめた。温暖化を止めるのは今しかないと思った。