2023年11月26日日曜日

自力の山羊と他力の羊

 「三びきのやぎのがらがらどん(マーシャ・ブラウン作、瀬田貞二訳)」と言う絵本がある。これを読むと山羊と羊は似ているようで全く違うということがわかる。

 羊というのは弱くて、羊飼いがいないと生きて行けない。仲間同士、群れで集まってお互いに共存している。それに対して山羊というのは自立している。絵本の中の山羊たちはトロルと戦って自力で牧草地を獲得する。こういう山羊はこの世では優れているように見える。だが、聖書は語る。終末の時、神は羊の方を「良し」され、選ばれるというのだ。

 主に導びかれてこそ私たちは緑の草地にたどり着ける。「自分のやり方」を主張する私の中の山羊的なところが、どうか羊的に変えられますように。