2013年7月14日日曜日

だから答えは「Yes」

 「生物が絶滅しても夕焼けは赤いか」という詩がある。「色は対象そのものの性質ではなく、むしろ対象とそれを見る者との合作だ」というのだ。だから、見る者がいなくなったら、物は色を失う。世界は本来、無色なのであり、色とは自分の視野に現れる性質に他ならないと詩人は言う。
 夕暮れの空を見上げて、神が天地を創造される前はどうだったのかと考えた。混沌と闇、確かに色は無かったはずだ。光が創られ、青く輝く地球を赤い夕焼けが彩った。天も地も、人間も美しく創造された。
 だから答えは「Yes」。終わりの日にも、主と共にながめる夕焼けは美しいに違いない。