台風が過ぎ去った朝、深緑の丘の稜線が青空にくっきりと美しい。急に気候も秋めいてきた。朝夕の室温は20度前後と、異常に暑かったこの夏を思えば、さすがに人心地がつく。 
 目を足元に移してみると、曼珠沙華が咲き始めているではないか!もうすぐ彼岸なのを思い出した。 
「曼珠沙華」は梵語であり、ヒガンバナの別称である。 
仏教でいう天上の花で、見るものの心を柔軟にするという。その意味ではキリスト教にも勝るとも劣らない花がある。野の白百合である。 
 白百合は主イエスの復活と永遠の命を想ういわば天国の花である。