2023年12月31日日曜日

聖霊の声を聞き分ける

  シメオンの言葉は、私たちの礼拝式文で「ヌンクディミティス」(今こそ去ります)として歌われている。

 年老いたシメオンは聖霊によって神殿に導かれた。するとそこにマリアとヨセフに抱かれて幼子イエスさまがやって来た。どうしたことか、幼子を受け取る祭司はいない。シメオンは献げられた主イエスを腕に抱く。シメオンは長く待ち続けた救い主に出会えて満たされた。もう思い残すことは何もない。

 この歌は主イエスとの出会いの中で「安らかに(平和のうちに)」憩うことを願う私たち自身の祈りでもある。

 人の目には偶然だとしか思えないようなことの中に、実は神の御計らいがある。私たちが聖霊の声を聞き分ける時、シメオンのように主に出会うことができる。