早天礼拝から戻ってくると、珍しく飼い猫のジェイの姿が見えなかった。夜になって雨も降り始めた。
普段なら、大慌てで帰ってくるはずだが、近所を呼び歩いても気配がない。尋常ではないと不安がよぎった。妻はもっと遠くまで探しに出ようと身支度をした。
わたしは自分の願と引き換えに、ジェイを無事に戻して下さいと祈った。そして、ドアを開けた途端、濡れ鼠のジェイが飛び込んできた。
「ジェイ、よく帰ってきたね!」ジェイを抱き上げた。不覚にも、鼻がムズムズした。妻は耳がちぎれても、尻尾が折れても、生きてジェイを戻して下さいと祈ったそうだ。
いつくしみの主に感謝!