2017年6月25日日曜日

枇杷を食べながら思う

 甘くておいしい実のなる枇杷の木が小田原教会の庭の外れに一本ある。もともと実生の枇杷だったらしいが、順調に育ってこの2、3年でたくさん実を付けるようになった。礼拝の後、みんなで採って楽しんだ。高い所のは、鳥や虫たちへの恵みの分かち合い。 
 手で皮をむくだけで果汁が溢れる。甘さが口一杯に。そんな枇杷を食べながら思う。良い木はイエス様だ。良い実は、イエス様が下さる福音だ。わたし達はそれをただ、ただ、頂いて味わえばいいんだ・・と。
 「自分なんかダメだ」や「・・・ねばならない」に押しつぶされそうになって生きる私たちの口に主は今日もジューシーな福音の実を食べさせて下さる。

2017年6月18日日曜日

喜んで天に送ろう

 梅雨に入ったと言うのに、このあたりは晴天続き。庭の紫陽花も心なしか、うらめしそうに空を見上げる。本来なら、シトシト、ジトジトの季節だと思えば、サヤサヤと吹く爽やかな初夏の風はもうけもの。
 この格別の天気に恵まれて、教会家族のわたし達、みんなが愛するY姉妹が天国に旅立った。107年11ヶ月3日間の長寿の生涯だった。それだけに山坂、谷ありの人生だったに違いない。
 空の鳥を養い、野の花を育てて下さる主の愛は計り知れない。しかし、空の鳥にも野の花にもまさって主はひとりの主の僕、Y姉妹を慈しんで心に留めてくださった。今日は「ハレルヤ!」と喜んで天に送ろう。

2017年6月11日日曜日

悟っておられるかのように

 リハビリ施設に入所した高齢の◯さんを時々訪ねる。今日は枕もとのところに額に入った猫の写真があった。きっとベットに入っても見ていたのだろう。
 ◯さんといつものように祈り合う。そして「クロちゃんは元気でいます。毎日、ごはんと水を持って行ってます。安心してください。◯さんの帰りを待っていますよ。リハビリ、頑張ってください」とお伝えする。
 しかしこのところ、ご自身でも家に戻ることはないと悟っておられるかのように言われる。「ご親切を感謝します。クロちゃんをよろしくお願いします」。 
 クロちゃんの餌やりももう2ヶ月になった。戻らぬ人を待つ・・・、◯さんの望みは叶えたいなぁ!

2017年6月4日日曜日

聖霊の風よ吹け

 風が吹いて、裏口でコトッと音がした。「ひょっとして主の来臨ではないかしら?」と妻。「じゃあ、ちょっと見てこよう」と立ち上がって見に行って「主はおられなかったよ」と夫。・・・これはずいぶん昔、明治生まれの老夫婦の家庭集会での会話だ。
 神がかった会話を普通にする夫婦もいるものだと半ば呆れ、半ば感心して聞いたことを思い出した。 
 それにしても聖霊降臨はまったく神がかりだ。ゴーッとものすごい聖霊の風が吹いた。すると聖霊に満たされた弟子たちは聖霊に動かされて福音を語りだす。
 すごい風でも、そよ風でもいい。コトリっとほんのチョトでもいい。聖霊の風よ吹け!わが内に吹け!