2023年11月26日日曜日

自力の山羊と他力の羊

 「三びきのやぎのがらがらどん(マーシャ・ブラウン作、瀬田貞二訳)」と言う絵本がある。これを読むと山羊と羊は似ているようで全く違うということがわかる。

 羊というのは弱くて、羊飼いがいないと生きて行けない。仲間同士、群れで集まってお互いに共存している。それに対して山羊というのは自立している。絵本の中の山羊たちはトロルと戦って自力で牧草地を獲得する。こういう山羊はこの世では優れているように見える。だが、聖書は語る。終末の時、神は羊の方を「良し」され、選ばれるというのだ。

 主に導びかれてこそ私たちは緑の草地にたどり着ける。「自分のやり方」を主張する私の中の山羊的なところが、どうか羊的に変えられますように。

2023年11月19日日曜日

いや100倍にもなる!

  タラントンのたとえ話は、神から与えられている能力を神の国のために活かしなさいという主イエスの教えだ。

 5タラントン預けられた人はそれを元手にしてもう5タラントン儲け、2タラントンの人はもう2タラントン儲けた。しかし、1タラントンの人は運用する前からできないと決めて土の中に隠した。

 気の毒なこの人、なんだか身につまされる。この人は人と比べて自分の能力が低いということに不公平を感じたに違いない。ご主人は不公平で冷酷な人と決めつけている。だから安心して一歩が踏み出せない。

 しかし、恵みに生きるなら、私の1タラントンは10倍、20倍、いや100倍にもなる!



2023年11月12日日曜日

少しずつ変わって・・・

  先日、久しぶりに牧師館の小さな庭の整理清掃を家人と二人でした。長かった夏の間に、竹笹は伸び放題、ヤブカラシの蔓はつたい放題だ。それとは対象的に、紫陽花の大株は根っこと枯れた茎ばかりが残っていて、ツツジはというと、すっかり枯れ木となっていた。

 何よりも驚いたのは7、8メートルもあるモミの木の葉のほとんどが枯れてしまっていることだった。この数年、この大木の幹の表皮は大きな鱗のように剥がれてきて弱ってきているのが目に見えていた。

 思えば牧師館の周囲の環境は徐々に変わった。雑木林だったところはコンクリートで固められ、雨が降れば滝のように水が流れる。私はモミの木の根っこが地下水で洗われているのを想像して思わず肩をすぼめた。温暖化を止めるのは今しかないと思った。

2023年11月5日日曜日

ミニ伝道

 先週の日曜日の礼拝後、ミニ伝道をすることになった。私を含めて8人がご近所まわりに参加する。礼拝案内と一緒にハローウィンのお菓子を入れた籠を持って、12軒のお宅を訪ねてまわるのは緊張もするが、ちょっと楽しくもある。

 秋の気持ちの良いお天気、ちょうど昼時になろうとしていた。子どもたちが家の表で遊んでいる。ジャストタイムだ!子どもたちはカボチャの飾りのついたハローウィンの菓子袋を見逃さず、すぐに集まってきた。お母さんたちも家から出てきてくださった。緊張がほぐれて「近所のルーテル教会ですが、クリスマスにはぜひ起こしください。」と、挨拶できた。神に感謝である。