2020年3月29日日曜日

誰のための自粛か

 今や世界中に感染が広がった新型コロナウィルス、日本でも都市を中心に感染の拡大が止まらない。
 先日も用事があって熱海の繁華街を車で通ったが、若者たちの多さに驚いた。ある店の前には黒山の人だかり。人と人との距離を開けるという社会的距離など、どこ吹く風といった様子・・・少々気が滅入った。
 Covid-19の感染が国民の60%〜70%に及ぶと予測されるという専門家の見解を受けてのドイツのメルケル首相の言葉が印象的だ。「高齢者とリスクのある人々を守る為に、私たちの団結と理性とお互いを思いやる心が試されている」。今この言葉の重みを噛みしめる。「私は大丈夫」という正常性バイアスに陥るまい!

2020年3月22日日曜日

鎮座ましたサボテン

 一年に一度、丁度クリスマスの季節に花をつけるシャコバサボテン、教会のクリスマス用にと家人が挿し芽で増やした結果9鉢になってしまった。
 日の当たる南の部屋で育てたいと言うので、フラワースタンドをネットで注文した。待つこと1ヶ月半。
 3月の初めに荷造りテープでぐるぐる巻きにされて届いたのはある国からの国際宅急便。驚いたのはそればかりではない。部品のサイズが合わないのだ。組み立てに難航する。「な〜に、単純作業さ!」と気分転換に毎夜30分、2週間かけてとうとう完成。やったぞ!
 春の日差しの中に鎮座ましたサボテン、その鉢に同居して名も知らぬ草が小さな黄色の花をつけている。

2020年3月15日日曜日

今、新鮮に映る

 Covid-19の感染は世界に広がった。私の楽しみのF1レースも中止。「やっぱり!」だが、しかたがない。
 そんな中、「仕事がキャンセルになって、聖書を読む時間が増えました」という方がいて、いいなーと思う。
 「おもしろいことをしてみよう。なんにもなくても、げんきでいなくちゃいけないもの」という言葉が思い出された。『あおい目のこねこ』という絵本の一節だ。
 ネズミの国を見つけにゆく元気な子猫は、黄色い目の5匹の猫たちから青い目を馬鹿にされながらもひょうひょうと生きていく。困難に出くわしても「なーに、こんなこと、なんでもないや」と意に介さない。
 きわめて前向きな子猫の姿は、今、新鮮に映る。

2020年3月8日日曜日

空の鳥、野の花を見よ

 新型ウイルスの目に見えない脅威で世の中は活動自粛の方向にますます傾き、根拠なきデマが飛び交う。
 薬局やスーパーでガラリと空いたスペースの棚があって、はてな?と思った。それがトイレペの買い占めだったと後から知ってビックリ!今朝もトレペを買って道路も見ずに渡ろうとしている人がいた。トレペに夢中になり事故にあっては元も子もないのに・・・。
 「空の鳥、野の花を見よ」という主の教えが今更よみがえる。空を飛ぶ鳥の自由さ!野に咲く花の無心なこと!自分が生きているんじゃない、神が生かしてくださるのだと気づく。先へ先へと私を追い立てる脳みそをストップさせ、主の前に口を閉じで静まる。

2020年3月1日日曜日

神の子の道

  コロナウイルスで落ち着かない日々が続きそうだが、こんな時こそ今が四旬節であることを覚えたい。
 今日、主イエスは荒野に導かれて悪魔の誘惑にあう。パンの誘惑、肉体を傷つけない誘惑、力の誘惑だ。
 民衆を魅了する肉のパン。自分の肉体が安全であることの保証。全世界を手中に収める権力。この3つが手に入れば神の国の完成はいとも簡単のはず。
 しかし、主はパンではなく真のいのちに導く救いのパンによって、傷つかないことではなく十字架上で自分の体が傷つくことで、人を力で屈服させるのではなく人が自由意志で喜んで神に従うようにと、全ての人を救ために「神の子としての道」を選ばれた。