2022年6月26日日曜日

弟子の覚悟

  主は主に従おうとする者に言われる。「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」。

 私はこの箇所を読むたびに、神学校の入学式のことを思い出す。神学校の入学式の前日、父が召された。すぐに郷里に帰らせてくださいと願いでた。ところが、神学校長から、式に出て、オリエンテーションを済ませてから行くようにと言われた。

 これから歩もうとしている主イエスとの旅路を、神の国にふさわしい者として歩むという新たなステージに入ったのだと気付かされた。天の父は、肉の父を召して、牧会者としての大切な学びをさせてくださったと、いつも感謝をもって思い起こす。

2022年6月19日日曜日

サタンのシッポ?!

 運動のために、妻と二人で夕食後にウオーキングを始めた。夜、人も車もいなくなった◯◯病院の広い駐車場の歩道は街灯がついて明るく安全。周囲が150メートルくらいもある楕円形の歩道はさながら運動場のトラックだ。その歩道を折半してもう一本の歩道が通るが、たいてい私たちは楕円形の歩道をグルグル歩く。

 ある時、コースを外れて真ん中の歩道を歩いていた妻が私を呼ぶ。「ここを歩くと私の影に尻尾があるのよ!」と怯えた声。それは左右に並ぶ街灯の光のイタズラなのだが、妻の影にさながらサタンのシッポ?!私の股にもサタンのシッポが歩くたびに揺れた。

 思わず笑った。人が知らないサタンのシッポ! 

2022年6月12日日曜日

目先の都合で

  関東はもう梅雨に入ったと聞いて驚く。確かにこのところの天気を見れば紛れもなく梅雨入りだ。

 今年はすっかり紫陽花が枯れてしまって、梅雨の庭がどことなく寂しい。庭の一隅を占めて伸び放題だったため、二年に渡って刈り込んだためだろうか?

 例年なら大きな緑の葉が茂り、淡い黄緑や青の紫陽花がいっぱい花をつけるところだ。ジトジトジメジメの中で人間の方は恨めしそうに雨天を眺めているのに、紫陽花は梅雨の中でみずみずしく元気一杯だったなー。あれは本当に良かった!と思い返す。

 邪魔だからと思ったあの時は、冬枯れのさなかだった。私の都合は、まさしく自分の目先の都合だった。



2022年6月5日日曜日

小さなサインを見逃さず

  使徒言行録には聖霊はドロマティックなイメージで描かれている。突然、激しい風が吹くような音が響き、炎のような舌が現れて弟子たちにとどまる。

 もう一方で、静的で内的なイメージの聖霊がヨハネ福音書に記されている。復活の主が現れて、弟子たちに息を吹きかけ「聖霊を受けなさい」と言われた。主はこの聖霊を弁護者(助け手・慰める者)と呼ばれた。

 私の日常には聖霊はあまりドラマティックな仕方ではおられないようだ。しかし、聖霊はいつも私と一緒にいてくださり、助けていてくださるのを感じる。

 どうか、今日も主の言葉を思い出させて、聖霊の出す小さなサインを捉えることができますように。