2021年2月28日日曜日

日々の祈り

  メソジストの牧師J・H・ジョエットの 『日々の祈り』の中にこんな祈りを見つけた。「わが主よ、つぶやくことなく自分の十字架を負うことを教えてください。(略)重荷を負いつつも常に喜び忍耐することができる秘訣を、どうぞ教えてください。」

 「重荷のない人生はない」とすれば、私を先導してくださるイエス様がおられることに気付くことこそが重荷を負いつつも喜び忍耐する秘訣だと思う。かつて過酷な十字架を背負った主イエスである。主は弱い私をそのまま受け入れ、気遣って助けてくださる。

 主に従う人生はどこか軽やかなのだ!いつか神の国の入り口に着く時、復活の喜びが待っている。

2021年2月20日土曜日

レントを旅する

  主イエスは40日間荒れ野で悪魔の試みを受けて勝利された。私たちも生きている限り誘惑や試みに合わずに生活することはできない。

 「主の祈り」の「試みに合わせず悪より救い出してください」は、むしろ「わたしたちを誘惑や試みに陥らせず…」と受け取るといいと言われている。

 主イエスは荒れ野で天父のみ心を生きようとされた。私たちもまた主イエスのみ心を我が心として生きようとする時、私たちの心は霊の戦いをして苦しむ。

 その時、天父は親心で見守り、愛のはからいをしてくださるに違いない。そう信じると勇気が湧いてくる。

 さあ、今日から私は四旬節(レント)を旅する旅人。


2021年2月14日日曜日

このレント

  先週、「忘れないうちに作っておかなくては」と、乾燥しておいた棕櫚の葉を鉄鍋で焼いて灰を作った。

 今週の「灰の水曜日」から四旬節(レント)が始まる。「灰作り」は、このレントの季節をよく生きて、そして喜びの復活祭を迎えようとの私の思いでもある。

 生まれつき全盲のピアニスト辻井伸行さんの言葉を聞いた。「ショパンが僕の近くに居るように感じて、色んなことを語りかけてくれて、僕を見守ってくれていて、また更に、僕に作品をずっと弾き続けていって欲しいと言っているような気がします」。

 福音伝道の初心に帰って思わず涙が出そうになった。このレント、イエス様を身近に感じて過ごしたい。

2021年2月7日日曜日

会える!

  先週、アイオワ州オレンジシティから一通の手紙が届いた。それは友人キャルの訃報の知らせだった。

 おおかた40年近く前のこと、教員だった私は妻と3歳になったばかりの長男を連れて渡米し、1年半滞在した。その時、キャルとベブ夫妻には言葉では言い尽くせないほどのお世話になった。

 イエス様つながりの彼らとの思い出の数々は、どれほど年月が経っていようが、何時思い出しても私たちの心を温かにする。

 一人になったベブに電話をすると、「とても寂しい。でも大丈夫!」と言う。「会いに行きたいけれど・・・」と私が言うと、「天国で必ず会えるわ」と確信の返事。天国から微笑むキャルの顔が浮かんだ。会える!