2014年11月30日日曜日

今日からアドベント

 「ハイテンションのアップテンポ」と家人が呆れていたが、これがこのところ三つの葬儀が続いた私の二週間ばかりの状態である。やっと日常にもどってみれば、11月の最期の日はもうアドベントだ。
 大慌てでアドベントの準備にかかった。昨年はアドベント・クランツを飾る緑の枝がほしいと言われて、ご近所に柊の枝を貰いに行った。牧師館の猫の額ほどの庭に、枝ぶりの悪い大きな木があると思っていたが、それが樅の木だとは全然気づかなかったからだ。
 この樅の木、クリスマスツリーになる夢からは程遠いが、丈夫な緑の枝葉はクランツのろうそくを引き立てて案外いいではないか!さあ、今日からアドベント。

2014年11月23日日曜日

甘いのも酸っぱいのも

 蜜柑がだいだいに色づいて、深緑の葉によく似合う。まあるい実が晩秋の日差しの中で、ぬくぬく暖かそうなのを眺めながら、実を結ぶ木というのは実にいいと思う。が、甘味と酸味は陽射しによって違うらしい。
 「わたしは葡萄の木、あなたがたはその枝である。」と、イエス様はパレスチナでは身近な葡萄の木を喩えに用いられた。もしも、これが湯河原であったなら、蜜柑の木を喩えに使われたのかもしれない。
 この一週間に三人の兄弟姉妹が天に召された。その歩みを振り返りつつ、主イエスという木に繋がった枝の結んだ実を思った。イエス様はその実すべてを慈しんで下さるにちがいない。甘いのも酸っぱいのも。

2014年11月16日日曜日

Sちゃんに目をみはる

 Sちゃんが初めてお母さんに抱っこされてやって来たのは、今年の春だった。生後6ヶ月になったばかりの落ち着いた円満な赤ちゃんだった。
 そして11月、お誕生を迎えたSちゃんは積み木で遊ぶようになった。麦茶を飲み、ウエハースを食べ、帰る時には小さな手でバイバイをしてくれた。すっかり成長した。今を充分に生活して、心と体が満たされて、初めて次の年齢へと移行できる。この幼児期特有の成長の道筋を「連続的発達」というのだそうだ。
 ところで、幼児に限らず大人もまた心身の必要を満たされる事によって成長できるのではないか。隣人の必要も満たしながら「連続的発達」というのはいい。

2014年11月9日日曜日

ローレンの選択

 末期癌で余命半年と宣告された28歳の米国人女性が、安楽死を認める州で、夫に見守られ安らかに息を引き取ったとのニュースに、その是非はともかく、自死した友人のことを思い出し心が塞いだ。
 ところがその翌日、脳腫瘍で余命半年と診断された19歳の米国の女子学生ローレン・ヒルのことが報道された。夢だった大学のバスケットボールの試合に出場したという。
 シュートを決めた瞬間の彼女の笑顔は雲ひとつない秋晴れの空のようだ。自分のためにやっているのではない。私に生きる力を与えてくれる皆のためにやっているという彼女の言葉に深く頷く。支えあって最後まで生き抜こうとする彼女に心からエールを送る。



2014年11月2日日曜日

クリックしてみたら

 もっぱら仕事で向かうインターネットだが、昨日(30日)からグーグルのポータルサイトが楽しい。
 カラスが鳴くとカカシの頭からお化けが出てくる画面を見て、ハローウィーンだと思い出した。
 しばらくして、再びサイトを開くと新しいのにかわっていた。月が出るとグーグルの文字の二番目のoが狼男に変身する。残りの4文字G,g,l,eはびっくり仰天!その仕草がひょうきんで思わず吹き出した。
 夜中にもう一度サイトを見てみる。また新しいのに変わっている。魔女が洞窟で大ガメを前に何やら不思議な薬を作っていた。束の間のハローウィーンを楽しみながら牧師の10月がこうして暮れてゆく。