2013年12月29日日曜日

このぬくもりを再度届けたい

 こんなに冷え込んだ夜の翌日は快晴だと聞いた。案の定、朝日が昇って牧師館の樅の木を輝かせ始めた。
「朝日は昇りて、世を照らせり。暗きに住む人、来たり仰げ・・」と讃美歌が口をついて出た。
 クリスマスから今日で3日が経った。赤ちゃんのイエス様を囲むヨセフとマリアの暖かな家庭の情景が思われた。家族が集う年末年始、折しも帰省ラッシュのニュースが流れる。
 クリスマスが、24日のケーキとシャンパンと共に、一瞬のうちに過去のものとなった方もおられよう。だが、主イエスは私たちのもとに来られ、年の瀬の今も一緒にいてくださる。このぬくもりを再度届けたい。

2013年12月22日日曜日

「榊」でクリスマスの飾り付けもありかも

 戦後、日本にクリスマスの習慣が急速に広がった。当時、多くの日本人は、クリスマスがキリストの降誕祭であることを知らなかったに違いない。
 ある人が子供の頃、クリスマスツリーを飾ろうと、樅の木を求めた。ところが当時、何処にも樅の木は売っていない。近所のおばさんが、それならと言って榊をくれたそうだ。「これも神様の木だから」と。
 常緑樹はキリストの「永遠のいのち」を象徴する。ヨーロッパでは厳しい寒さの中でも葉を落とさない樅の木がクリスマスの木として尊ばれた。とすれば、日本ではいつもつやつやとした緑の葉っぱの、成長も速い「榊」でクリスマスの飾り付けも悪くはないか!

2013年12月15日日曜日

そうしたらフッと楽になり

 電話を頂いた。「このところ毎日辛くて仕方がない。どうしても持ちこたえることが出来ないと思った時、天の父も自分と同じ苦しみを味わっていてくださると思えた。そうしたらフッと楽になり、涙が出てきて仕方がなかった。お陰で、涙を拭ってその日の午後いっぱいを働き通すことができた」。
 この方も、苦しい、辛い現実を抱えて生きている。このような人がどれほど多いかということを思う。
 クリスマス、この人たちのもとにこそイエスは生まれてくださるに違いない。礼拝に集ってほしい。そこでこそ、インマヌエルの主、我々と共におられる神に出会えるのだから。

2013年12月8日日曜日

融和の道を

 南アフリカで同国初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞したネルソン・マンデラ氏が5日夜、ヨハネスブルクの自宅から天に召された。95歳だった。
 44歳から27年間に及ぶ投獄生活。「決して忘れられないが、赦せる」と微笑んで語る彼には三つの支えがあったという。一つは目標。アパルトヘイト(人種隔離)政策を撤廃して白人と黒人が対等に生きるようにすること。もう一つは友人がいたこと。そして、「キリスト教の信仰があったこと」の三つである。
 米国の公民権法成立が1964年。南アのアパルトヘイト撤廃が1994年。主イエスが示された融和の道を人類は歩んでいる。私達もこの道をさらに進もう。

2013年12月1日日曜日

そんな王がやってこられた

 ロバは予想外に小さな動物だ。大人がまたがると足先は地面からいくらもない。子ロバにまたがった主の姿はお世辞にも格好がよいとは言えなかっただろう。
 ロバの子にのって、穏やかに主イエスはエルサレムの都に入城された。人々はほとんど同じ目の高さで主を出迎えただろう。見あげるのでもなく、見おろすのですのでもない。そんな王がやってこられた。
 その一週間後には、主イエスは私たちの罪をその身に引き受けて、十字架につけられることになる。
 12月1日から待降節が始まる。固い決意を持って、すべての人の救いのために、死を覚悟して、エルサレムに入城された王の心を想う時節である。