2019年1月6日日曜日

ノックアウトされてしまった

 イギリスのロック・バンド、クイーンを題材とした映画『ボヘミアンラプソディ』はまさに感動的だ!
 特に、1985年のライヴエイドのクイーンの演奏を忠実に再現した最後の20分間は息がつまりそう。涙も出てきてしまいそう。ライヴエイドは「アフリカ難民救済」への20世紀最大のチャリティーコンサートだった。 
 彼は歌う。「母さん、たった今、僕は人を殺してきたんだよ…母さん、僕の人生は始まったばかりだったのに…」思わず引き込まれる。「僕なんて、生まれてこなきゃよかった…」痛々しい罪の告白、赤裸々な懺悔に心打たれる。母ならぬ天父の前に打ちひしがれるこの魂の純粋さに私は完全にノックアウトされてしまった。