高齢者がほとんどの私たちの教会は、このクリスマス礼拝に、初めて子供の礼拝を持つ機会を得た。長女が夫と子供たち二人を連れてやってきたからだ。
5歳と2歳の孫たちにクリスマスのメッセージを伝えるために私は1冊の絵本を選んだ。「あぶう ばぶう」(文・絵:晴佐久昌英)だ。
聖壇に座った子供たちは赤ちゃんイエス様の誕生の話をじっと聞いてくれた。子どもたちが礼拝する姿を見るのは大人たちにとっても新鮮で喜ばしい。
「あぶう ばぶう」しか言えない赤ちゃんイエス様は神の御子だ。絵本の中のその言葉から安心が子どもたちにも大人たちにもさざ波のように広がる。「あぶう ばぶう だいじょうぶ!」と。私にとってもこの上ない幸せなクリスマスだ。