2021年11月7日日曜日

天から始終話しかけてくる

  穏やかな小春日和から始まった11月、青い空に白い綿雲がのんびり浮かぶのを見ていると、不思議にも天国があの空の彼方にあるように思えてならない。

 天国はきっと平和で、穏やかなところだと思い描く一方で、召された方々は喜びに満ちて、生き生きと新しい命に生きているという思いがしてならない。

 昨年召された叔母は、このコロナ禍で未だ納骨も済ませず、箱に入ったまま我が家にいてもらっている。箱の上に叔母の手のぬくもりのする聖書と讃美歌をのっけてテーブルの上にいてもらうのにすっかり慣れた。

 しかし、叔母はこの箱からではなく、天から始終話しかけてくる。「あらあらヒロちゃん、しっかりねー!」。