運動のために、妻と二人で夕食後にウオーキングを始めた。夜、人も車もいなくなった◯◯病院の広い駐車場の歩道は街灯がついて明るく安全。周囲が150メートルくらいもある楕円形の歩道はさながら運動場のトラックだ。その歩道を折半してもう一本の歩道が通るが、たいてい私たちは楕円形の歩道をグルグル歩く。
ある時、コースを外れて真ん中の歩道を歩いていた妻が私を呼ぶ。「ここを歩くと私の影に尻尾があるのよ!」と怯えた声。それは左右に並ぶ街灯の光のイタズラなのだが、妻の影にさながらサタンのシッポ?!私の股にもサタンのシッポが歩くたびに揺れた。
思わず笑った。人が知らないサタンのシッポ!