2023年9月24日日曜日

後なる者のように

 ぶどう園で朝早くから働いた人と、夕方から最後の一時間しか働かなかった人が同じ報酬を受けた。契約通りの賃金だから不正はない。しかし、早朝から働いた人にとっては同じ報酬では道理に合わないと不満が残った。

 それにしても、最後に来てほんの少ししか働かなかったのに、一日分の賃金をもらえた人はどんなにか嬉しかったことだろう。功績らしい功績もないのに分不相応の恵みを受けたのだから、それは破格というより他ない。

 主イエスは「先なるものは後になり。後なるものは先になる」と、私たちの心の奥底に巣食っている「貪りの罪」に警鐘を鳴らす。もし、先に来た人が他人と比べず、後なる隣人にもたらされた恵みを一緒に喜べたなら、きっと神の国の幸いを神とともに味わったことだろう。