2019年6月16日日曜日

この足元にも

 梅雨に入った。今年の梅雨はいわゆる6月のシトシト雨であってほしい。田植えの田んぼにカエルが飛び跳ねていたことや紫陽花の葉にでっかいカタツムリが這っていた子供の頃の梅雨の風景を思い出す。
 昨今、気候変動が私たちの近未来に警鐘を鳴らす。眼の前に緑の芝生は広がったが昆虫はいなくなった。牧師館の周囲でカタツムリも雨ガエルも見なくなったし、バッタもハチすらもすっかり姿を消した。
 幸いなことに我が家の庭にトカゲだけはまだ住んでいる。慌てて逃げ隠れするトカゲを踏まないように、脅かさないように自転車を出し入れする。神の恩寵であるこの世界はいま私の足元にもあるのだから。