2022年4月24日日曜日

トマスに重ねて

  トマスのように「もし、〜でなければ」という条件づきの信仰は私たちを自由にしない。しかし、トマスがこういったのは、他の11人の弟子たちが復活の主に出会ったのに、自分だけがその場に居合わせなかったからである。トマスのその心はまさしくふくれっ面!

 トマスは、ラザロを甦らせに行こうとする主イエスに従って「わたしたちも行って、主と一緒に死のう」と弟子たちに訴えている。トマスは筆頭格のペテロとは違うが、彼なりに弟子の気概を持っていた。

 ヨハネはそのトマスを4つの場面に登場させて主の重要な言葉を引き出させている。トマスの人なりに思わず自分を重ね、主の優しさをホックリと味わう。